日本保健師活動研究会は、保健師は「地域を俯瞰し、生活をトータルに理解する」ことが保健師活動の基幹であり、保健師の「地域診断」と「事例検討」の力量向上を図ることと、「保健師活動の効用の見える化」を今年度の活動テーマとしています。
しかし、昨今の母子保健福祉対策の潮流として、例えば、厚生労働省から乳幼児健診において、保護者に対して一律に直接的な表現で虐待の有無を問う設問項目の追加が指示されるなど、保健師が親と信頼関係を築き子育て支援等を行ってきたことが評価されていないと思われる法・制度の改正や事務連絡があり、これらの母子保健福祉の方向性を大変残念に思います。これは、一つには保健師が行っている親支援のプロセスを見える化させてない結果であり、子育て中の親が安心、納得、満足を得ていることや子育て行動を変化させている成果を示すことが不十分であったとも思います。
そこで、第1回勉強会は、昨今の母子保健福祉対策の動向を理解し、保健師が母子保健対策の中で幅広く子育て支援を行い、単に発達障がいや虐待が疑われることの早期発見の役割だけを担っているのではない保健師活動について情報交換を行い、保健師活動の成果の見える化を一歩でも進めたいと思います。どうぞ、誘い合わせご参加ください。
日 時:平成27年8月22日(土) 午後1時半から4時半
会 場:日本公衆衛生協会 会議室(1階)
・東京都新宿区新宿1-29-8/地下鉄丸の内線「新宿御苑前」下車
テーマ:
昨今の母子保健福祉対策(児童虐待予防をめぐる)の動向と保健師活動
内 容:
1 動向の解説:平野かよ子(本研究会会長)
2 情報交換:
これまで虐待予防を念頭においた子育て支援・用いているツール例
山梨県、東京都、23区等の取り組みから
3 グループ討議:
虐待予防を念頭においた子育て支援の取り組み
保健師が行っている"子育て支援の成果"をどのように示すか
参加費:会員500円、非会員1,000円
申込締切:8月19日(水)
申込方法:希望者は(1)お名前、(2)勤務先、(3)メールアドレスを明記のうえ、下記アドレスまでメールにてお申し込みください。
≫E-mail :morimoto@sun.ac.jp
≫開催案内チラシ