保健師は母子保健事業での親子との出会いを通して生活を理解し地域を捉え支援するポピュレーションアプローチを主たる活動としてきていますが、昨今、児童虐待や発達障害が疑われる児の早期発見とそのフォローといったハイリスクアプローチに焦点が当てられてきています。
虐待や障害は行政区分としては児童福祉領域で、これらの早期発見等の課題に福祉職や心理職が活躍していますし、また、NPOによる活動も見られます。しかし、平成28年6月には母子保健法が改正され、母子保健対策において児童虐待防止に取り組むことが明記されました。
そこで保健師は多部門あるいは多職種との連携において地域保健・公衆衛生の立ち位置で活動する保健師の役割を明確し、保健の専門性・独自性を保健師自らが自覚し誇りをもって活動することがますます重要になります。
今回の勉強会では、改めて母子にかかる他職種の活動の理解を深めつつ保健師との連携の実際と保健を担う保健師への期待を伺い、保健・医療・福祉領域においての保健師の専門性を語り合い再確認する機会にしたいと思います。
日 時:平成29年12月16日(土) 13:30~16:30
会 場:東京都健康プラザ ハイジア 研修室
(新宿区歌舞伎町2丁目44番1号)
≫アクセス
テーマ:母子保健活動における保健師の専門性
~多職種連携による児童虐待防止における保健師の役割~
話題提供者:
1. 藤巻 嘉須美(東京都新宿区牛込保健センター 保健師)
テーマ:新宿区保健センターにおける母子保健の取組について
2. 上川 光治(東京都児童相談センター相談援助課 課長)
テーマ:乳児死亡事例を通して保健師に期待すること
3. 水主川 純(聖マリアンナ医科大学医学部 産婦人科医)
テーマ:産婦人科医の立場から
4. 土屋 麻由美 (一般社団法人 にんしんSOS東京 助産師)
テーマ:0歳0か月0日の虐待死をなくしたい妊婦葛藤相談の現場から
プログラム:
1. 話題提供
2. グループワーク
話題提供を受けてグループでの意見交換
3. 全体会
全体で保健師の専門性について確認する
参加費:会員1,000円 非会員2,000円
申込締切:12月12日(火)
申込方法:希望者はメールにてお申し込みください。
日本保健師活動研究会 事務局
≫E-mail:morimoto@sun.ac.jp
※件名に「平成29年度第2回勉強会 参加申込【日本保健師活動研究会】」と入れてください。