これで使える!保健師のためのデータ活用ブック
会員の中板育美さん(武蔵野大学)が、データを活用するための著書を2018年10月に東京図書から出版されました。
今日、情報科学や情報技術は急速に進展し、保健、医療、介護の領域でも"ビッグデータ"や"データに裏づけられた根拠を示す"といった言葉が飛びかっています。もちろん保健活動においてもデータは重要なものではあります。多くのデータを集め分析しPDCAサイクルを回す時に活用することは不可欠です。しかし中板さんは、保健師にとってデータを活用することで最も重要なことは、「データが示す数値の背景に関心を持ち、データの集約結果の数値には表れず見えにくい健康を脅かしかねない要因/理由を探り、健康を守る具体的な活動に生かす」ことと述べ、この視点で本書は組み立てられています。データとはもちろん数値ばかりでなく質的なデータの活用についても具体的な実例が豊富に示されています。なにげないつぶやきを集積する「つぶやきシート」の紹介や、後悔しない事業計画を立てるための棚卸しの方法等です。また、ところどころに「優先度を考えるって・・・勇気がいること」「実践へ!まずは予算確保!『力のあるプレゼン資料』とは」等のコラムがあり、楽しく読み進められます。是非一冊職場に備えてはいかがでしょう。
中板育美編著「これで使える!保健師のためのデータ活用ブック」
ISBN:978-4-489-02298-2
定価(本体2400円+税)
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