書籍:周産期からの子ども虐待予防・ケア
周産期からの子ども虐待予防・ケア 保健・医療・福祉の連携と支援体制
会員の中板育美さん(日本看護協会)が虐待予防についての著書「周産期からの子ども虐待予防・ケア 保健・医療・福祉の連携と支援体制」を、昨年11月に明石書店から出版されました。
これまでの長年の中板さんの保健師としての支援体験や死亡事例検証委員会での体験を基に書きおろされ、とっても読みやすい本です。
虐待の早期発見・早期対応がいわれていますが、まずはいかに「聴き」、虐待をしている親を「理解」し、その上で判断するといった保健活動における支援の根幹を伝えてくれています。また、さまざまな職種との協働は不可欠で、「各々の強みを生かして知り得た情報や知識、知恵を出し合い、結集して取り組むことが大前提です。それなくしては、なかなか虐待家族と向き合い、その家族の今とこれからを支え続けるという大偉業は、成し得ません。」(p61)と述べ、子ども虐待への対応が集大成されています。虐待事例へ対応するとはどういうことなのかを一般職や住民にも知ってもらえる本です。
是非皆さん一読され、各職場でこの本が輪読され、日頃の保健師の活動について話し合われたらと思いました。(日本保健師活動研究会 平野)
著者:中板育美
著書名「周産期からの子ども虐待予防・ケア 保健・医療・福祉の連携と支援体制」
出版社:明石書店 ISBN987-4-7503-4441-6
定価:本体2,200円+税